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英語圏への発信

翻訳だけでは伝わらない理由

日本語の原稿をそのまま英語にすると、情報は渡っても判断材料にはなりません。

同じ考えを異なる構成で表した二組の紙。

日本語のページは、たいてい十分に書けています。製品も、工程も、歴史も、その理由も。それを翻訳すれば、英文は届きます。それでも読み手は、どう判断すればいいのか分かりません。

翻訳は情報を移します。判断できるようにまではしません。

読み手は、同じ読み手ではありません

日本のバイヤーは、カテゴリーも競合も基準も知っています。見ているのは細部です。海外の読み手は、そのカテゴリーに初めて出会うことが多い。日本では書かない前提の情報が要ります。これは何で、誰のためで、なぜこのつくり方なのか。

順番が意味を持ちます

日本語の会社ページは、会社、歴史、考え方、そして製品、という順で積み上げがちです。英語の読み手は、答えを先に探します。四画面目に答えがあると、たどり着く前に離れます。

主張は、外から確かめられる必要があります

「高品質」「長年の経験」は、知らない相手には中身がありません。設備、素材、認証、納期、そして実際に手を動かしている人。確かめられる情報が要ります。

代わりにすること

読み手が実際に投げる質問を、投げる順に並べ、先に答えます。日本語のページにそれ以上の情報があれば、下に足します。翻訳は一手順であって、仕事の全部ではありません。

翻訳は一手順です。読み手から組み立てる仕事は、英語圏への発信で。